「そうか、あれ(2009年の第1回学年同窓会)から、もう6年か」「60歳まで待ってられないぞ」「このあたりで一度やった方がいいんじゃないか」2015年1月4日。幹事会の席で第2回学年同窓会の開催が決定された瞬間だ。ただちに、石橋正行さん(8組)の総監督のもと、プロジェクトがすすむ。
前回同様、雨が心配されたが、やはり杞憂(きゆう)だった2015年10月11日(なんと、日にちも前回と同じ!)。午後から爽やかに晴れ渡った秋空のもと、高校31期はメルキュールホテル横須賀で、恩師6人を含む182人が参加し学年同窓会を挙行した。
幹事・受付担当以外の会場一番乗りは1組の工藤春彦さん。在学時からキャラが立つ、誰もが認める「超有名人」だ。今回は幹事団の密命を受けているが、そのことは後で述べよう。
受付元締めの石黒秀雄さん(3組)の指示のもと、来場者は次々と会場に案内される。混乱はない。同時に、今回の「新機軸」が説明される。クラスごとでテーブルを囲む前に、まずは出身中学別に集まって歓談してもらおうという趣向だ。これは好評を博した。「横高はクラス替えがないから3年間同じクラス。それはそれでよかった。でも、中学で一緒だった友人とは、高校に入ってクラスが別なのですっかり疎遠だったよ。こんなに話したのは中学の時以来だ」と熱く語ってくれた人もいた。
オープニングの映像とともに、われわれの思いが「あの頃」に戻っていくのは前回と同様だ。開宴に先立ち、前回はご健在だった諏訪部泰樹先生をはじめ、亡くなった仲間・恩師のための黙とうを西山聡さん(7組)の発声で行う。
MCは2組の三冨比呂子さん。流れるような進行と、勘どころを押さえた盛り上げのうまさには定評がある。会場はリラックスムードの中、すでにあちらこちらでほころび始めた「話の花」が、代表幹事の永井正士さん(5組)発声による乾杯のころには、いよいよ大きく開き、そして咲きほこる。
青木道夫、大竹博、鈴木昭、鈴木潤一、鈴木洋一、中島彌栄の各先生への花束贈呈。鈴木洋一先生からの「55歳というと、これからの話題はますます健康の話ばかりになる。どうか健康に留意して」というお話は身につまされた。われわれ、そんな年ごろだ。
目玉の第2弾は「集合写真」。まずはお約束のクラス写真。そして、クラブ、出身中学、出身幼稚園(え、そんなのあった?)、好きだった人同士(公式にはないということで・・・・)など、いろいろな「集まり」がステージ上に繰り広げられる。楽しむのは「壇上」の当事者ばかりではない。客席からは冷やかしとヤジ!そして、その悲喜こもごもをクールに活写したのは杉山秀文さん(8組)だ。
お待ちかね! 応援歌とエールの時間。満を持して秘密兵器、工藤さん(1組)の登場だ。高校野球の応援団長として相手チームをさんざん威圧した、あの高校生離れした「白い学ラン」姿も懐かしいが、今回は黒の上下に白の手袋というシンプルな衣装。そして、練習?回という割には迫力十分だった坂東武者の演舞とエール! 皆が酔いしれ、ともに声を張り上げ、歌った。お口直し(おっと、失礼!)では、6組の田中美智穂さんの指揮のもと、音楽クラスの「きれいどころ」の皆さんを中心に「校歌斉唱」で1番と3番を大合唱した。
「次回は5年後。東京オリンピック開催の2020年に、60歳でまた元気に会おう」という原田幸治郎(1組)による閉会の辞と、心がひとつになった一本締めで午後6時過ぎにお開き。そしてホテル内外で続くクラスの2次会、3次会......。6年前ほど元気ではなくなったかもしれないが、それでも「坂東武者」たちは健在だった。
なお、同窓会の剰余金19万4,994円は全額、記恩が丘奨学金に寄贈されることが参加者全員の拍手で承認され、後輩への奨学金にと寄付された。
追記 6組の田中美智穂さんは、2016年4月より、九石美智穂新校長になられた事を、31期一同、心よりお慶び申し上げます。
各組幹事の集合写真です
(文責 原田 幸次郎)