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【写真紹介】中26期の記念樹「鬱金の桜」


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正面玄関右の植え込みに、中26期の記念碑と二代目記念樹「うこんのさくら」があります。

中26期生は、昭和8年に入学、昭和13年に卒業し、各々上級学校に進学しました。そして、昭和16年に始まった大東亜戦争により、軍関係に進学した者はもとより、一般学生にも多くの犠牲者を出しました。アッツ島で玉砕したKさん、名古屋上空でB29に体当たりしたSさん、沖縄方面の海底にいまなお眠る潜水艦乗組員のTさんをはじめ、戦争犠牲者は計20名にも及びます。

昭和48(1973)年6月、中26期の戦没者、物故者の慰霊祭が曹源寺で挙行され、母校に記念樹が植えられました。

記念樹はヒマラヤ杉で、A棟とB棟の間、プール側の日陰に植えられました。しかし、長い歳月と校内環境の変化、車の排気ガス等で痛みが激しく、かすかに痕跡を残すのみとなっていました。このことに心を痛められた諏訪部泰樹校長(当時)が、平成23年、二代目を現在の場所に再植樹したのです。

諏訪部校長は「花言葉に、『高潔な心』の意味がある鬱金の桜にしましょう。大きな苗木を選びましたので、来年咲くと思いますよ」と楽しみにしておられましたが、翌年の2月21日、咲く花を見ることなく、ご逝去されました。

鬱金の桜は、染井吉野が散りはじめる4月中旬、淡い緑黄色の花を咲かせます。

(参考)・会報「朋友」第5号、76号

10期 上田 寛

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