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【案内】「描かれたヴェネチアン・グラス~箱根ガラスの森美術館コレクション~」開催中
2026/9/12

15世紀のイタリアではペスト(黒死病)がたびたび大流行し、多くの人々を苦しめました。これを鎮めるため、人類でただ一人原罪に染まらずこの世に生まれた聖母マリア信仰が盛んになり、この時代多くの聖母子像が描かれました。
若きレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)が、1475年頃フィレンツェで制作した《カーネーションの聖母》。この絵の画面右下には、無色透明のヴェネチア製ガラス花瓶が描かれています。
ダ・ヴィンチが描いた花瓶はとても複雑な器形とデザインをしており、当時の技術では実現困難なガラス器でした。つまりこの花瓶は、ダ・ヴィンチが自らの想像力を羽ばたかせて作り出した「空想上のガラス」であったと考えられます。
現在箱根ガラスの森美術館(箱根・仙石原)で開催中の展覧会「描かれたヴェネチアン・グラス」では、ガラス史家ローザ・バロヴィエール・メンタスティ女史監修のもと、ヴェネチア・ムラーノ島のガラス職人ダヴィデ・フイン氏が再現制作を行ったこの作品を展示中です。
同展では、ダ・ヴィンチの「幻のヴェネチアン・グラス」の他、西洋絵画に「描かれたヴェネチアン・グラス」という視点から、ヴェネチアン・グラスの名品を絵画作品と関連付けて紹介しています。ぜひこの機会にご鑑賞ください。
特別企画展「描かれたヴェネチアン・グラス~箱根ガラスの森美術館コレクション~」
会期:2026年7月18日~2027年1月11日(会期中無休)
場所:箱根ガラスの森美術館
https://www.hakone-garasunomori.jp/event/exhibition_2026/
(38期 柳井康弘)