【著書紹介】 とびたて!みんなのドラゴン 難病ALSの先生と日明小合唱部の冒険
・書名 とびたて!みんなのドラゴン 難病ALSの先生と日明小合唱部の冒険
・出版社 岩崎書店
・著者 オザワ部長(40期 小沢康弘)
・紹介
ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を患った竹永亮太先生と、福岡県北九州市の日明小学校合唱部の冒険を描いたノンフィクション作品。
新米先生で結婚も控えていた竹永先生は、病院で受けた検査でALSの発症が近いと診断されます。ALSは徐々に全身の筋肉が衰えていき、やがて自力では動けなくなる難病で、物理学者のホーキング博士も患っていました。
恐怖と不安を抱えていた先生を救ったのは、たまたま耳にした日明小合唱部の明るい歌声です。小学生たちの合唱に先生は涙を流し、自分の病と向き合っていく勇気をもらいます。
「命あるかぎり、この歌のように前を向いて明るく生きていこう!」
その後、吹奏楽しか経験のなかった竹永先生は、運命的に日明小に赴任し、合唱部の顧問になります。
未経験の顧問のもとに集まった部員たちの中には、人前ではうつむいて口をつぐんでしまう内気なマナミもいました。
「ひとりで歌ってみて」と言われると泣き出してしまうマナミでしたが、先生からALSであることを告白され、「先生は病気だけど、不幸じゃない。先生はワクワクしとる」と言われると胸を打たれ、自分も変わっていこうと心に誓います。
いまだ出場したことがない全日本合唱コンクールを目指し、マナミも他の部員たちも「心の中のドラゴン(=勇気の象徴)」を育てていきます。
そして、そんな子どもたちに、竹永先生は病状の進行を感じながらも、真正面から向き合います。
果たして、全国大会の舞台で竹永先生と日明小の子どもたちのドラゴンは飛び立つことができるでしょうか?
(対象年齢:小学校中学年〜大人)