神奈川県立横須賀高等学校同窓会 朋友会
【紹介】 東京科学大学初代理事長候補者 
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氏名:大竹尚登(おおたけ なおと)
業:34期
職業:東京工業大学 科学技術創成研究院研究院長・教授


(経歴)
1982年3月 神奈川県立横須賀高等学校卒業
1986年3月 東京工業大学工学部機械工学科卒業
1989年8月 東京工業大学工学部機械工学科助手
1993年8月 東京工業大学工学部機械科学科助教授
1995年4月~1996年2月
 文部省在外研究員 Department of Mechanical Engineering, University of Minnesota
2006年4月 名古屋大学大学院工学研究科マテリアル理工学専攻助教授
2009年4月 東京工業大学大学院理工学研究科機械物理工学専攻准教授
2010年12月 東京工業大学 大学院理工学研究科機械物理工学専攻教授
2022年4月 東京工業大学 科学技術創成研究院研究院長・教授
現在に至る

(本人より)
横須賀高校時代は、友達と楽しく過ごしていましたが、いざ進学となったときに物理学か機械工学か悩みました。結局、将来の選択肢が広いと考えて機械工学の道を選び、東工大の4類に入学しました。卒業研究で研究がとても楽しくなり、そのまま学究の道に進み、現在に至っています。

今、私は「ダイヤモンドライクカーボン (DLC)膜」の研究をしています。ダイヤモンドライクカーボンとは、ダイヤモンドと炭の中間の構造をもつ薄い膜です。1mmの1/1000程度の非常な薄さと、ダイヤモンドのような硬さとなめらかさをもつため、金属の表面をコーティングすると摩擦抵抗が減り、削れにくくなります。また、プラスチックにコーティングすると酸素や水を通しにくくなります。DLCはこのような優れた特徴をもつため、多方面に応用され、注目されている材料です。例えば、エンジンに用いられると、自動車の燃費をよくしたり、寿命をのばしたりすることができます。

さて、この度、縁あって東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して2024年10月に誕生する「東京科学大学」の理事長候補者になりました。有力国立大学法人同士の統合時のマネジメント。そんな誰も経験のない世界に踏み出すのは、素直に申し上げて勇気のいることです。私は、文明開化の発信地であった横須賀の、そして首相とノーベル賞受賞者と金メダリストを輩出してきた横須賀高校のDNAが、ごく普通の研究者である私を後押ししてくれたのではないかと感じています。

 

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