●書 名 いちゅんどー!西原高校マーチングバンド~沖縄の高校がマーチング世界一になった話~
●出版社 新紀元社
●著 者 オザワ部長(40期 小沢康弘)
●紹介
著名なバレエダンサーを母に持つ高校3年生の鷹栖美久は、自分にバレエの才能がないことに絶望し、東京を離れて、沖縄で暮らす別れた父のもとへやってくる。
美久はひょんなことから名門の沖縄県立西原高校マーチングバンドの部長であるユーイー(赤嶺唯衣)と出会い、カラーガードの一員として活動していくことになる。
ときにぶつかり合い、ときにすれ違いながらも、友情を深めていく美久とユーイー。美久は沖縄の人々や風土、民謡、歴史の中で徐々に心を開いていく。
その年、西原マーチングは4年に1度、オランダで開催される世界音楽コンクールに出場することになっていた。初のワールドチャンピオンを獲得するため、日々の練習や資金集めなど、美久やユーイーたちは奮闘する。
世界音楽コンクールで披露する大事なショーのクライマックスで、美久はバレエとカラーガードが融合したソロを演じることになる。
「ミーク----ヤーはやっぱりニライカナイから来た神様だば?」
決戦の舞台であるオランダのスタジアムで美久、ユーイーが見た奇跡の光景は......?
沖縄とオランダを舞台にした、青春と友情、恋、そして、絶望と再生の物語。
●作者よりメッセージ
40期、1988年卒、佐藤春喜クラスだった小沢です。
「作家になりたい」と思い立ったのは高校時代ですが、まさか吹奏楽や青春をメインテーマとした作家になるとは思いもしませんでした(中学時代は吹奏楽部でしたが、横高では軟式野球部でした)。
これまで20冊以上の書籍を出版してきましたが、オリジナルの小説は『空とラッパと小倉トースト』に続いて2作目になります。
実在する沖縄県立西原高校マーチングバンドの取材をベースにして執筆したため、昨年から今年にかけて何度も沖縄へ行きました。
横須賀と同じ基地の街ですが、沖縄は規模も雰囲気も横須賀とは違います。
それでも、やはり高校時代までに目にしていたのと似た風景を見かけることもあり、懐かしさを覚えます。
そんな沖縄を舞台に、初心者でマーチングバンドに飛び込んだ東京育ちの少女・美久を主人公にして青春の物語を描きました。