氏名:山本 誠
現職:東京理科大学工学部機械工学科・教授
●「もの作り」は楽しい!
子供のころから「もの作り」が好きで、模型飛行機やプロモデル、ラジオの製作、自転車の改造などを楽しんでいました。大学でコンピュータ・シミュレーションに出会い、以来40年以上にわたって流体現象のコンピュータ・シミュレーションに取り組み、プログラム開発とその産業応用に関する研究を続けています。
代表的な研究テーマとしては、ジェットエンジンの安全性を脅かす着氷・粒子付着・サンドエロージョンといったマルチフィジックス現象の再現、血行力学に基づく脳動脈瘤の診断方法の開発・手術効果の数値予測などがあります。学生と一緒に未知の課題に取り組み、解決できた時の喜びは何物にも代えがたい経験であり、還暦を越えた今でも充実感と満足感を味わってます。
横須賀高校からは東京理科大学に多くの学生を迎え入れてきましたが、これからも横須賀高校の後輩が「もの作り」に興味を持ち、「もの作り」を楽しみ、科学技術立国の実現に貢献する人材に育ってくれることを願っています。
●プロフィール
1978年 | 横須賀高校を卒業 |
1978~1987年 | 東京大学・大学院(工学博士) |
1987~1990年 | 石川島播磨重工業(現IHI) |
1990年から | 東京理科大学工学部に勤務、専門は数値流体工学。 |
2004年から | 教授 |
2009?2010年 | 工学部長兼工学研究科長 |
2010?2012年 | 情報科学教育研究機構長 |
2011?2018年 | 教育開発センター長 |
2014?2018年 | 副学長 |
日本機械学会流体工学部門長、計算力学部門長、関東支部長、日本ガスタービン学会理事、日本流体力学会副会長、日本国際学生技術研修協会常務理事などを歴任し、日本機械学会流体工学部門賞(2020年)、同関東支部功績賞(2020年)、JACM Computational Mechanics Award(2019年)、東京都功労者表彰技術振興賞(2019年)、日本機械学会計算力学部門功績賞(2015年)、同業績賞(2010年)、JACM Fellows Award(2014年)、日本工学教育協会特別教育士(2010年)などを受賞している。