神奈川県立横須賀高等学校同窓会 朋友会
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【報告】 ホームカミングデー 科学部体験コーナー

 2023年3月20日(水・春分の日)に、横高でホームカミングデーが開催されました。
 今回は、横須賀の地に因んだ通信の歴史をテーマに、YRPの鈴木茂樹さん(27期)の講演を中心として、通信に関係する資料などが展示されました。
 その一端として、科学部OB会の好科会が一般には珍しいモールス音響発信・印字機"を提供して、通信の歴史の中で大きな功績があり、また、現在も
 海上通信の一部やアマチュア無線などで使われているモールス通信を電鍵操作により体験してもらいました。
 モールス符号の構成に興味を持たれる方や、子供達には自分の名前を「トンとツー(・-- )」で印字したテープを記念に持ち帰った人もいました。
 併せて、モールス通に関係する文献資料を抽出して卓上に展示し、Webサイトから引用した、モールスの誕生のアニメーションを紹介して、公演の合間に上映しました。
ちなみに、この電信機は、改築が成った横高校舎の科学部部室にしばらく所蔵します。

モールス信号についてのエピソードを紹介します。

〇エピソード1
来客の一人がキー操作で、貼り紙をみて・-- --・ から始まるpleaseと打ったのを後ろで聞いていて「pleaseと打ちましたね。」と声をかけたら、びっくりして「分かるの?」と振り返って、顔を合わせたら科学部OBの大橋さん(18期)の同期の毛利さんでした。お互いに思い出して、その後のライセンス(彼はアメリカのライセンスも持っている)の話などになりました。大橋さん、毛利さんなどの18期の前後の科学部はアマチュア無線班があって5~6人いて今でも交信しているようです。

〇エピソード2(エピソード1のやりとりを聞いて思い出したこと)
高校3年の夏休み、私の家で、友人と一緒に数学の勉強をしていました。
私はピンクレディーのレコードをかけていました。
"SOS"の曲の最初に、このモールス信号(...---...)が流れます。
でもラジオで放送される時、この部分が必ずカットされていました。
何故カットされるのか、分からずにいたのですが、
この時、何故カットされるか、分かったのです。
SOS信号を電波に乗せるわけにいかないじゃないですか!
それで私は、「分かった!」と叫びました。
友人が驚いているので、その説明をしたら、「数学の問題が解けたのかと思った」と。

横高科学部OB会 好科会

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【報告】 科学部OB会"好科会(こうかかい)"Zoom懇談会

2021年6月初めに、「伝統とは何か?」をテーマに、Zoomアプリを利用した懇談会を開催した。参加者はギャラリーを含めて延べ12名。いつでも参加できるように複数日に分けて行ったが、朋友会企画の「リレー講演でチャンスを掴め!(リレチャン)」の講演後の回では、本間慎司教諭が作った陸上競技部の伝統の話で盛り上がった。そして、各時代の部活顧問の話題にも及んだ。
 1917年に科学部の前身の物理部が創設され、のちに改称され現在まで続いている科学部は、最近では生物部の分野を含めた新たな伝統を作りつつあるようだ。好科会は、今後も在校生の活動を支援し続けていきたい。以下、好科会の紹介をする。 

●好科会紹介
2007年からオンライン 《科学部・好科会の伝統》

 記録によると、1917(大正7)年に、神奈川県立横須賀中学校の理化学教室と実験室を増築し、このときに科学部の前身である「物理部」が創設された。在校生は横中6期生時代。現在ご存命(2016年調べ)で連絡が取れた先輩は横中31期生(1943年
卒)数名のみだが、これら最古参の先輩のお話では、当時の物理部の活動は、海軍の要請による研究や実験の手伝いなどが多かったようだ。一年後輩に故小柴昌俊博士も在籍していたと云う。
 「科学部」と称するようになったのは新制高校になってからと推察する。以降、長年の部活は、時代の影響と生徒や指導者の意向で、物理・電気・化学・鉱学など班に分かれたりして変遷しているが、今日では、物理・化学の基本に加えて、元素、電子、電気、水質、食品、パソコン、繊維、結晶、鉱石、天体など細目多岐にわたっている。一時、裏山のグラウンド造成工事で使われた発破に感化されて、火薬の研究なども各種エピソードとして残っている。アマチュア無線班はいつの時代にも存在した
が、電波と天体観測を融合したような研究も行っている。最近は生物部が廃部になったために微生物の研究やトウキョウ・サンショウウオの肥育研究などに興味を抱く生徒が集まり、新たな伝統になりつつある。
 同窓会に関しては、部創設以来特に組織立ったものはなく、各卒業期での同窓会は行われていたが、全卒業期にわたったクラブ活動の同窓会を作ろうとの高10期生による発案で、OB会を結成した(1958年)。のちに「好科会」と発想当時の仮称を正式化して、毎年「好科会報」を発行し続け、10年目には10周年特集号「創造」を刊行した(1968年)。その後しばらく活動が停滞気味であったため、再度創案当時の者が集まり、組織確認の発起会を開き、組織立った「好科会」が発足した(1990年)。以降、故堀井吾朗氏(高33期。理科教諭。)が幹事・事務局を引受てくれて15年以上活動を継続していた。しかし、毎年会員が増加して会員数が600名近くにふくらみ、例年の通常総会開催の案内状の発送や、出欠の集計、会場の手配等、また事務局の仲介作業など、教務の傍らでの事務局作業は一人の手に負えなくなり、後継者も不在で、歴代会長が相談した結果、2007年の通常総会で解散することを決議した。しかし、総会終了後その会場で、「伝統を絶やすことは好ましくない」と、五十嵐稔先生中34期)や諸先輩の提案で、有志による継続が決定された。新組織は、すべての連絡は電子メールで行う、個人情報の公開は行わない、会長などの役職は置かない、定例総会などの会合は持たない、会費は徴収しない、などの新組織の会則を決めて再発足することとなり、今日に至っている。今風に云うオンラインのはしりである。
 「好科会」の活動としては、会員相互の情報交換、会員の動向状況と母校科学部の現状の情報交換、ローカル(卒業期別)任意の懇親会の実施と報告、科学部への支援活動(財政面)として、研究実験テーマのアドバイスや、全国大会で研究成果発表に
出張する際の費用の補助など要望に応じて提供した。現在も若干の資金は留保している。連絡の主伝達メディアは電子メールであるが、最近はZoomによるオンライン懇談会を行った。今後は、LINEやSkype Facebookなどの通信メディアの活用も考慮している。
 好科会の趣意の対象が在校生支援であり、最近は高68期生~70期生と若い人たちも参加してくれているので、ぜひ繋げてもらって活動の軸を、若い人に移すことを課題としている。未登録の科学部出身者はぜひ、長年の伝統の維持会員に登録されたい。
 (2021年6月10日)

好科会代表世話役 片山瑞穂(高10期)
連絡先:mi-kata@hi-ho.ne.jp

【終了】 科学部電子班同窓会の開催

会報「朋友」第87号<2017(平成29)年10月発行>に掲載

【終了】科学部 好科会 文化祭と懇親会

【終了】 横須賀高校科学部OB/OG会

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