「♪あんなにも好きだった♪(メロディー)」そんな記憶をそっと呼び起こされて2026年5月16日、「横高入学50年(65歳)ゆるっと31期会」開催した。
会場は横須賀中央のライブハウス・レストランバー「YTY(ヤンガー・ザン ・イエスタデイ)」。
かつては映画館「横須賀東映劇場」「横須賀東映パラス」だったフロア。
「♪遠く離れてしまえば♪(心の旅)」と割り切り、別の土地で暮らしてきた人
「♪忘れた景色探しに♪(埠頭を渡る風)」この街へ戻ってきた人
この日、あのころの友に会えたのだろうか。
学年幹事会が、古希(70歳)までを見据えた同窓会の形を模索し始めたのは2023年。
メンバーの交代なども経て、今回は「幹事自身も楽しめる」をテーマに据えた。
これからは無理せずやろう。
「♪息もつかずに登ってゆく♪(道化師のソネット)」必要はもうないよね――そんな共通の思いだった。
当日のハイライトは、会場にふさわしい音楽ライブ企画だった。
まず6組の岡田俊哉さんがアコースティックギターで【道化師のソネット】【メロディー】を演奏し、変わらぬ伸びやかな歌声で会場を一気に引き込んだ。いつまでも拍手が鳴りやまず、アンコー ルは【乾杯】【涙そうそう】の2曲。
続いて登場したのはクラス横断バンド「31 Creams(サーティーワン クリームズ)」。
メンバーは榎本雅也さん(1組)、鈴木則子さん(3組)、竹見敏彦さん(4組)、青沼 英子さん(5組)、三友裕之さん・加納雅宏さん・中井あさみさん(8組)。
楽曲は【 春よ、来い】【マリーゴールド】【Hey Jude】【埠頭を渡る風】【心の旅】、そしてアン コール【Lady Madonna】。何度も集まって練習した成果を存分に発揮し、序盤のトラブルすら和やかに乗り越えながら、会場の一体感を高めていった。
とりわけ「♪瞼閉じればそこに♪(春よ、来い)」のフレーズが響いた瞬間、誰もがそれぞれの記憶と 再会したに違いない。
さらに司会の石井幸広さん(2組)が【my home town】の替え歌で"横須賀愛" " 横高愛"を熱唱。
もう一曲の【メロディー】は岡田さんとかぶったものの、懐かしの「 白バラベーカリー」を歌詞にしのばせて、会場は笑いと拍手に包まれた。
参加者の話題は、健康や仕事、そしてこれからの人生へ。
「まだ全力で働く」という人、「70歳を一区切りに」と考える人、新しい分野に挑戦を続ける人、すでに悠 々自適の人もいる。
家庭での役割もそれぞれで、「料理担当」を誇らしげに語る声もあ れば、無理のないペースを大切にする声もあった。
幹事長の永井正士さん(5組)は沖縄在住の"遠距離幹事長"。
「♪遥か遠い場所にいても♪(マリーゴールド)」の思いで、打ち合わせのたびに上京して、支えてくれた。
蒲谷秀明さん(7組)は、初代・遊坐次郎さん(8組)、2代・工藤春彦さん (1組)、3代・上村恭さん(2組)から受け継いだ応援団長の伝統を背負い、クラスカラーの鮮やかな黄色の学ラン姿で登場。
「これからは自分自身にエールを」と呼びかけ、坂東武者を力強くリードした。
締めくくりは4組による壇上からの発声での校歌斉唱。
在学中は「坂東武者一押し」だった人も、改めて校歌の大切さを思い、参加した124人全員の心が一つになった瞬間だ。
幹事を代表して、茨木純さん(4組)の閉会のあいさつをもって、今年は少し早めにやってきた「夏の夜の夢」は幕を閉じた。
次はいつ、どんな形で集まれるのか。
まずは健康第一で、無理せず、ゆるっと生きていこう。
そうすれば――茨木さんのあいさつにあった「次の50年」も、けっして夢物語ではないはずだ。
今回の同窓会の剰余金の中から16万円を記恩ケ丘奨学会に寄贈いたしました。
(高31期3年1組 原田幸治郎)

