台風一過の青空の下、10月11日、高校31期は横須賀中央のセントラルホテルで、恩師7人を含む219人が参加して学年同窓会を開いた。受け付け開始前から次々と並ぶ同窓生。しかし緊張からか硬い表情が目立つ。女性の中には「もし自分って分かってもらえなかったら困るので事前にメールで写真交換をした」という「激変わり不安症候群」も。
ほぼ定刻の午後3時過ぎ、照明が落とされてオープニング映像が流れ、懐かしのチャイムの音。一瞬にして30年の時間がさかのぼる。
会に先立ち、岩田嘉純さん(2組)の提案で、亡くなった恩師・仲間たちのために黙祷をささげる。
会の進行を務める中村安江さん(6組)には「え、女優さん?」という声も。元落研の岡花弘幸さん(10組)による物真似「白子福右衛門校長」挨拶に会場も大爆笑。そして、同窓会のスローガン「あの頃の自分に逢いに行こう!」にあわせた乾杯のころには、皆すっかり「横高生」に戻っていた。幹事長の河野昭彦さん(5組)の発声もばっちりだ。
クラスごとに咲いた話の花も、いつしかテーブルを越えて乱れ咲き。「あこがれのあの人」との30年ぶりのツーショットに歓声も上がる。
石橋正行さん(8組)の総監督のもとに作成した「思い出の映像集」には参加者の目もくぎ付けだ。
大森恵子、鈴木昭、鈴木洋一、鈴木潤一、諏訪部泰樹、青木道夫、中島彌栄の各先生には花束が贈られた。現横高校長の諏訪部先生が当時担任の7組からは「先生の新婚当初の過激発言に、結婚にあこがれていた乙女心を大いに傷つけられました!」というマル秘エピソードも披露され、笑いと涙の花束贈呈も無事終了した。
杉山秀文さん(8組)提供の貴重な「体育祭動画」に続き、古式ゆかしい応援団長姿の遊坐次郎さん(8組)のエールで「坂東武者」を斉唱。永井正士さん(5組)指導の「校歌斉唱」では「校歌は...?」という人も「あれ、歌いだしたら歌えた!」。
感動的な閉会の辞と一本締めで午後6時過ぎに散会。クラスの2次会、3次会......「坂東武者」たちの声が、横須賀のまちに深夜まで響いた。
なお、同窓会の剰余金26万1857円は全額、記恩が丘奨学金に寄贈されることが参加者全員の拍手で承認された。後日、同窓会を機会に集まった有志による寄付金6万5775円も合わせて後輩への奨学金にと寄付された。
(高校31期3年1組 原田幸治郎)

