~20回記念行事は芦名浄楽寺へ~
晴天に恵まれた11月8日(土)、JR逗子駅前に集まったのは、現地直行組2名を除く16名だった。
定刻にバスに乗り込み、暫く行くと葉山御用邸・長者ケ崎・立石と眺めの良い海岸線を過ぎて35分ほどで目的地"浄楽寺前"で下車。
創建当時は、ここも寺社域だったバス停からすぐ、今日の目玉である運慶の仏像に対面。
阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩のいわゆる三尊像と不動明王・毘沙門天の計5体。
いずれも1187年運慶作の国重要文化財である。平安時代の仏像とは異なり、写実的且つ力強い迫力あるその姿は、仏が将に現世に生き民衆に語りかけてくれていると実感させてくれたに違いない。千年近い時を経ても、こうして静かに対座したとき我々に何かを語りかけてくれるものがあるその空間は民族の歴史を肌で感じさせる空間でもありました。
その後同寺の墓所にある"前島密の碑"にお参りをし、府川会員の薀蓄を傾けた故人の業績説明に暫しの時を忘れました。故人が上越市の出であることから、同氏の資料を求め上越前島記念館を訪ね広範な資料集めをしての解説でした。
浄楽寺を辞し、海岸に向かい十二所神社・淡島神社を参拝。ここでもいにしえに思いを馳せるたたずまいがありました。 丁度、夕日が海のかなたに沈む刻となり、真っ赤な太陽がその帯を海面に映しながら伊豆半島天城連山の影へとスッと隠れていきました。
懇親会をひかえ、ここから天神島に向かって歩き"民宿坂元荘"で開催。元教師そして漁師だったご主人と、明るく気さくなお上さんの二人での切り盛り。我々も配膳を手伝い宴会となる。
大西先生恒例のミニ講演"奇人変人・その横高における"を拝聴。ああ~あの先生などと思い出すあの頃の先生の顔・顔。その後は、海の幸を"たらふくほおばり且つ飲む"紙魚族の面目躍如。これは男性のみではありませんぞ!! 泊まったのは7人。語らいのときが過ぎて午前零時には就寝。
翌日、天神島自然教育園を訪ねた。お互い初回訪問は○ン年前。新たな発見があり、磯に「タコの姿を発見せん」と模索せしも残念ながらおけら。やむなく小生は佐島の市場で鯖と彦鰯を買い求める事と相成った。魚が未だ生きている新鮮なものが多かった。
最後は、葉山に"出来たての県立美術館"組とウオーキングでよこすか直行組とに別れ、思い思いに家路に着いた次第。同じ横須賀市でも相模湾側は、どこか旅愁を感じさせるものがある・・・・。思い出に残る二日間でした。